今回は、最近人気のコストコの牛タンについて、下処理方法を紹介したいと思います。
しっかり処理すれば、国産牛の牛タンと変わらない美味しさになりますよ。
絶対にお得でおすすめです。
ちなみに、手間をかけずに美味しい牛タンを食べたい方は、少し値段は高くなりますが、国産和牛の牛タンがおすすめです。
しっかり下処理された和牛の牛タンなので、間違いないです。
コストコと比べると若干高い価格ですが、コスパは悪くないと思います。
コストコの牛タンはまずい?
コストコの牛タンは高くてまずいなんて思っていませんか?
恐らくそれは下処理に問題があります。
買ってきた牛タンのブロック肉を、そのまま切って焼いて食べたらNGです。
私も初めて食べたときは下処理を怠り、失敗した経験があります。
まずくはないけど、うっすら臭みがある…そんな経験、皆さんもありませんか?
今回紹介する下処理をしっかり行えば、間違いなく感動的な牛タンに出会えるはずです。
買うのは牛タンのブロック肉
最近、テレビでも頻繁にコストコが紹介されていますので、試しに牛タンを買って食べてみた方もいると思います。
コストコに販売されているのは、ブロック肉とパック肉の2種類。
牛の舌の表面を除去して真空パックしたもの。
②パック肉
ブロック肉を店が処理して食べやすいように切り分けたもの。
切り分けられた「②パック肉」の方が、当然割高になります。
ここで、みなさんに購入してもらいたいのは、真空パックの「①ブロック肉」です。
お店で処理された「②パック肉」は、すぐに焼いて食べられるため楽だと思うかもしれません。
しかし、しっかり処理されておらず、臭みが残っています。
ブロック肉を自分で下処理して臭みを無くす、これが美味しい牛タンへの道のりです。
ブロック肉の選び方
まず、牛タンのブロック肉を買う時の3つの注意点を紹介します。
このチェックを怠ると、美味しい牛タンにはたどり着けません。
(1)賞味期限をチェック!
(2)ドリップをチェック!
(3)タン元の締まり具合をチェック!
(1)賞味期限をチェック!
賞味期限を必ずチェックしましょう。
コストコで販売されている食品は、賞味期限が先の商品(最近作られた商品)を選ぶことが鉄則です。
2日くらい古い売れ残り商品が混在していることがありますので注意が必要です。
先日、コストコに行ったときも、古いものと新しいもので賞味期限に3日の差がありました。
(2)ドリップをチェック!
真空パックには、牛タンからしみ出た血(ドリップ)がみられます。
このドリップが臭みの原因となります。
なるべくドリップが少ないものを選びましょう。
なお真空パックには、このドリップを吸収するためのシートが封入されています。
白いのがシートです。冷蔵庫で保管するときは、このシートが下になるように置きましょう。
(3)タン元の締まり具合をチェック!
真空パックの牛タンは、品質が落ちるとだんだん柔らかくなります。
そこで品質のよいものを選ぶため、タン元と呼ばれる舌の根元を軽く触って、硬く締まっているものを選びましょう。
個体差はありますが、タン元が硬いものは、臭みが少ないような気がします。
以上、値段や形で選んでしまいがちですが、ハズレを引かないように、多少高くても妥協せずに選びましょう。
選ぶ時にあまりベタベタ触っていると、周りの方の迷惑になってしまうため、ほどほどに。
牛タンの処理方法
ここからは、牛タンの処理方法を説明します。
買ってきた牛タンをすぐに食べたいと思うかもしれませんが、処理工程は結構めんどくさいです。
しかし、ここに記載する手順を怠ると、生臭い牛タンを食べることになってしまいます。
(1)徹底的に洗う
(2)重曹に漬け込む
(3)軽く洗って水気を取る
(4)部位ごとに分けて切る
(1)徹底的に洗う
まず、開封したばかりの牛タンを徹底的に洗います。
肉は細菌が拡散されてしまうため、洗わない方が良いと言われていますが、そもそも肉には内部にも細菌がいますので、よく焼けば問題ありません。
牛タンの裏側には、大きな血管が縦に2本通っています。
ここから血溜まりが出てきますので、血管から絞り出すように洗います。
ボールの中で揉み込むように洗うのがポイントです。牛タンのヒダの間もよく洗います。
一回洗っただけで、ボールの水に色が付くくらいドリップが落ちます。
水の色が透明に近づくまで4、5回洗浄を繰り返します。
特に裏側がヒダヒダになっており、ドリップが出やすいので、よく洗いましょう。
(2)重曹に漬け込む
洗い終わった牛タンを重曹に漬け込みます。
この工程は、牛タンを柔らかくするのと、更にドリップを出す目的で行います。
重曹はスーパーで一般的に販売されているものを使用します。
100円均一にも販売されていますが、掃除用ではなく食用を購入するようにしましょう。
まず、水を張ったボールに重曹を大さじ2杯程度入れます。
そしてよくかき混ぜて、重曹を溶かします。
少量のお湯で重曹を溶かしてから水を張ると楽です。
そしてドボンとボールに牛タンを投入します。牛タンが全て水に浸るようにしてください。
そしてラップを付けて、冷蔵庫で半日~1日寝かします。下の写真は、半日寝かした後です。
あれだけ洗ったのに、赤いドリップが結構染み出てきています。
重曹の炭酸効果で、牛タンも柔らかくなっています。
(3)軽く洗って水気を取る
次に、ドリップまみれの牛タンを軽く水洗いします。
ヌルヌルが気にならなくなるくらい洗います。
その後、ボールから取り出して、キッチンペーパーでよく水気を取ります。
ここでしっかり水気を取っておかないと、鉄板で焼いたときに水っぽくなります。
(4)部位ごとに分けて切る
牛タンは、舌の裏側が乳臭く、焼き肉で食べるとあまり美味しくありません。
そこで、”焼き肉で食べる部位”と、舌の裏側などの”その他の部位”に分けます。
簡単な分け方として、単純に舌の裏側のビロビロの部分をそぎ落とすやり方です。
包丁でビロビロの部分だけ、そぎ落とすように切っていきます。
写真は切った断面になります。上の方が”焼き肉で食べる部位”、下の方が舌の裏側などの”その他の部位”です。
切るときのコツとして、牛タンは、舌を縦断するように血管が2本通っています。
この血管に沿って切っていくと、うまく切り分けられます。
なお、”その他の部位”は、牛タンカレーやタンシチューとして使用すると臭みが気にならず美味しく食べることができます。
次に血管をそぎ切りしていきます。
血管部分も食べられますが、気持ち悪いので、そぎ切りした血管を私は捨ててしまいます。
あとは、好きな大きさにカットしていくだけです。
焼き肉屋さんで食べる牛タンは、薄くてしょうもないですが、自分で好きな大きさにカットできるのは本当に贅沢です。
なお、重曹で柔らかくなったといっても、結構歯ごたえありますので、写真のように切り込みを入れておくと食べやすいです。
全て切り終えて、お皿に盛りつけました。結構厚切りにしたのに、このボリューム!?
お店で食べたら結構なお値段ですが、コストコなら1ブロック当たり¥3,000くらいで贅沢が楽しめます。
なお、薄切りにしたい方は、一度冷凍するのがオススメです。
やり方は、血管をそぎ切ったあとの工程で、ラップにくるんで空気を抜きます。これを冷凍庫で1日以上、冷やすだけです。
冷凍すると食べるまでの期間が長くなってしまいますが、長期保存もできますので、常備しておいて好きな時に解凍して食べることができます。
また、半日くらい冷蔵庫に入れておけば半解凍可能です。
半解凍状態でサクッと簡単に切ることができますので、焼き肉屋さんのように薄切りの牛タンも楽しめます。
美味しい牛タンを焼き肉で食べよう!
牛タンを焼き肉で食べていきます。
牛タンは付け合わせが命です。いろんな薬味を準備して楽しみましょう。
賞味期限が若干怪しいですが、かなり前の写真を流用していますので、ご了承ください。
手作りでねり梅とネギ塩も準備しました。ごま油と塩、コショウで和えるだけで簡単に準備できます。
時間があるときは、とろろと麦飯で牛タン”ねぎし”をお家で再現です。
鉄板でジュージューした牛タンは、臭みがなく本当に美味しいです。子供たちもあっという間に食べてしまいます。
家で美味しい牛タンを堪能できるなんて…最高です。
処理工程が面倒な方は…
牛タンの処理工程はとても面倒…
ですが、実はショッピングサイトで安価に購入できるんです。
牛タンは冷凍しても、ほとんど味が落ちないため、長期保存が可能。
そのため、ショッピングサイトで安価に販売されています。
しかも、しっかり下処理されておりますので、臭みもありません。
コストコの牛タンとあまり変わらない価格…むしろ安いかも。
まとめ
今回紹介した処理方法、いかがでしたか?
結構面倒な工程だと思いますが、この処理を行うことで、本当に国産牛と同じくらい美味しくなります。
騙されたと思って試してみてください。ちなみに我が家では、これらの工程を旦那(スネヲ)にやらせています。
手間はかかりますが、男の人でも簡単できる工程ですよ。
コストコで牛タンを買って、牛タンパーティしよう!