外出自粛で大好きなキャンプにも行けず,家で掃除ばかりしてしまいます…。今回は生活の知恵ということで,夏に向けて掃除したい場所No.1であろうエアコンの掃除方法を紹介したいと思います。エアコン清掃業者と同様の方法が,自分でも簡単にできますよ!
エアコンはカビの温床
6月の夏日,ムシムシして暑くてしょうがないときに,エアコンで涼しくなりたくなりますよね!でも,久しぶりにつけたエアコンほどカビ臭いことはありません。
エアコンは構造上,結露や埃が溜まりやすく,カビの温床になりやすい場所です。エアコンクリーナーなどで定期的なメンテナンスをしないと,あっという間にカビが生えてしまいます。
しかし,だいたいの人はエアコンの掃除をしたことが無いと思います。掃除をする人でも,カビが生えて臭いが気になりだしてから,エアコンクリーナーで「シュー!!」っと一吹きして終わりっ!という方が多いのではないでしょうか。数日後,また臭いがしてきて,「シュー!!」の繰り返しになっていませんか…!?
カビの臭いがしてきたら,既にエアコンの中はカビまみれ…「シュー!!」してもカビは除去できず,全く意味が無いのです。エアコンはカビが生えて当たり前の場所と考えて下さい。
最新エアコンでもカビには勝てない?
我が家のエアコンは,富士通ゼネラルの「nocria(ノクリア)」です。購入してから,6年が経過しました。
サイズは20畳用で,購入当時の富士通ゼネラルの最上位機種だったと思います。
このエアコン,6年落ちですが当時の最上位機種だけあって,かなりの高機能です。エアコンのリモコンを見てもらえばわかる通り,複数の機能が存在します。
清掃機能としては,フィルタークリーンやプラズマイオンがあり,極めつけは,その日の運転終了後に「内部クリーン運転」という清掃を毎日自動で行ってくれます。清掃要らずって感じですよね!!
さて,ここからが本題です。
購入から6年経過していますが,当時の最上位機種,毎日運転終了後に「内部クリーン運転」を欠かさず行ったエアコンの姿がこちらです。
「ぎゃー!?カビがびっしり生えとるやないかい!」
ちなみにエアコンの使用は夏場のみで,冬場は全く使用していません。そして毎年,使い始めの時期に綺麗に清掃を行っていても,この結果です…。
エアコンは,内部が箱のような構造になっており,運転時に必ず結露が発生しますので,カビが繁殖しやすい環境なのです。中のシロッコファンも,カビのような埃まみれです…。このまま運転したら,毒ガス兵器のようにカビを吸い込んで病気になってしまいます。実際,カビのウィルスが癌を引き起こす要因になるとも言われています。
このように,最上位機種でも簡単にカビが生えてしまいます。これは,最新機種でも同じで,エアコンの構造上,しょうがないことなのです。
どうやって掃除するの?
じゃあどうしたらいいのさ?となりますが,答えは簡単!カビを掃除すればいいのです。でもエアコンの清掃業者に依頼すると,相場は1万円~2万円と言われています。お金がある方は,清掃業者へお願いするといいでしょう。でも毎年,清掃業者へお願いしていたら,お金がもったいないですよね…。そんな方は,以下の方法で掃除にトライしてみましょう!!
(あくまでもご参考に…自己責任でお願いします)
【準備品】
(1)ポリ袋
大きければ大きいほどいいです。カビを水で洗いますので,水はね防止のために使用します。
(2)ブラシ
カビをこすり落とすのに使用します。シロッコファンの羽先を洗うのに使用しますので,ほうきの先が長い方がいいです。私は自宅にあった100円均一のチリトリを使用しました。
(3)洗浄液
水だけだとカビが落ちにくいため,洗浄剤を使用します。カビキラーを使う人もいるようですが,ちょっと怖いので,私は万能中性洗剤「ウタマロクリーナー」を使用します。汚れが良く落ちるのに中性で,どこにでも使える万能洗浄液です。
(4)ホース
水道ホースです。水で洗浄しますので,水道から延長できるホースがあると良いです。スチームクリーナーがある方は完璧です。高圧洗浄機は水圧が強すぎると思います。
(5)掃除機
普通の家庭用掃除機です。埃を掃除するのに使用します。高い位置を掃除できるハンディタイプの方が使い勝手が良いです。
(6)はさみ
ポリ袋を切るのに使用します。普通の家庭で使用しているもので良いです。
(7)テープ
ポリ袋を固定するのに使用します。幅広のタイプが使い勝手が良いです。
(8)脚立
高い位置のエアコンにアクセスするためのものです。安定した椅子でも代用できますが,ぐらついて危ないのでなるべく脚立を準備しましょう。
(9)ぞうきん
最後の拭きあげで使用します。どんなタイプのものでも良いです。
準備品は以上です。水道ホースや脚立は車の洗車を自分で行わない方は,持っていないかもしれませんが,それ以外は簡単に揃えられると思います。
掃除していくッ!
それでは,掃除を始めていきます。どのメーカーのエアコンでも,ほぼ同じやり方で掃除できます。はじめに,エアコンのコンセントを抜きます。
ブレーカーで落としてもOKです。我が家は,コンセントに手元スイッチが付いているため,パチっと簡単に停止できました。感電防止のため,必ずエアコンの電源が入らないようにしてください。
次に,エアコンのフタを開けます。エアコンは,内部に埃が溜まりやすいので,清掃のため簡単にフタが開けられるようになっています。
この時点で,フィルターは全て外して,掃除します。フィルターの掃除は誰でもできると思いますので,ここでの説明は省略します。
次に,掃除機で埃を吸い取ります。
エアコンの上部にも埃が溜まっていますので,掃除機で吸い取っていきます。
次に,エアコンにポリ袋を被せていきます。ポリ袋は,筒状の部分をハサミやカッターで切って使用します。はじめにエアコンの上から被せて,テープで貼り付けます。
次に,写真のようにポリ袋を継ぎ足して,漏斗(じょうご)のように細くしていきます。
水で洗い流した汚れが下に垂れ流しになるため,それをポリ袋のビニールで外に流す戦法です。ポリ袋は,筒状になるようにテープでうまい具合に留めてください。隙間があると,水が漏れてしまいます。
ポリ袋は,外部の排水溝に汚れた水を流せるように,必要な長さだけ準備して下さい。私は,エアコンの右にある窓から,外の排水溝に流す構造としました。
次に,水が漏れることなく流れるか,テストします。水漏れしたら大惨事なので,しっかりチェックしましょう。
以上で,事前準備は終わりです。あとはゴシゴシ洗うだけです。ウタマロクリーナーを大量に吹き付けて,ブラシでゴシゴシします。
洗い残しがないように,念入りにゴシゴシします。内部のシロッコファンの隙間もしっかり洗います。少しゴシゴシしただけで,ブラシが黒カビだらけになります…恐ろしいです。
ゴシゴシが終わったら,水で流します。ダラダラと恐ろしい量の黒カビが中から流れてきます…閲覧注意です。
強い流水を掛けたりして,泡と黒カビが出てこなくなるまでしっかりとすすぎます。上部のフィンの部分もしっかり水で流します。
「エアコンって,家電製品だよね?こんなにジャバジャバ水掛けていいの?」と心配になる方もいると思いますが,大丈夫です。先に書いた通り,エアコンは元々,結露が溜まりやすい製品なので,電気部分には水が入らない構造になっています。ただし,経年などによるエアコンの老朽化で,漏水することもありますので,必ずエアコンのコンセントは抜いた状態で行ってください。
すすぎが終わったら,ぞうきんで拭きあげます。ポタポタと水が垂れてきますので,しっかり拭きます。
フィンもスッキリと綺麗になりました。あと少しで完了です。
ある程度,拭きあげが完了したら,乾かすために時間を置いた後,試運転を行います。
私は待てなかったので,拭きあげが終わったら,すぐに試運転してしまいました…運転中にポタポタ水が垂れてきますが,運転中の掃除は危ないため,無視しましょう。
試運転である程度乾いたら,ポリ袋を外して,フタを開けた状態で,さらに乾かしましょう。
完全に乾いた後,フィルターを再セットして清掃完了です。
まとめ
私の場合,毎年掃除して慣れていることもあり,今年は2時間で清掃完了しました。清掃後は,カビの臭いは無くなり,ウタマロクリーナーのさわやかな香りになります。今回紹介したように,誰でも自分で簡単に清掃できますので,エアコン清掃にチャレンジしてみてはどうですか?
カビだらけのエアコンを掃除しよう! おわりっ!